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元気になったり不安定になったり…これって大丈夫?
毎日ゲームやスマホばかり!
注意したいけど、こういう時はなんて声をかけたらいいのかな
不登校になると、解決までの道のりが見えず苦しくなりますよね。
私自身も、「いつになったら終わるんだろう」「今はなんて声をかけたらいいの?」と先の見えない不安に押しつぶされそうな時期がありました。
しかしそんな時、お子さんの不登校を経験した先輩に『不登校の全体図』を教えてもらったのです。
すると、「今うちはこのあたり?」「今はこういう風に接するといいんだ」ということがわかり、とてもスッキリしました。
今回は不登校にはどのような流れがあるのか、不登校の流れを解説します。
この4つの段階を知っていると、何も知らない時と比べて気持ちの余裕が全く違います。
ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
不登校の4つの段階
不登校には下記の4つの段階があります。
お子さんにより差はありますが、大きく分けるとこちらの4段階を通ることが多いです。
- 行き渋り期
- 混乱期
- 慢性期
- 回復期
段階ごとに必要な時間は、その子によって異なるので目安というものはありません。
また、進むだけでなく戻ることもよくあります。
では、特徴を解説しますね。
【第1段階】行き渋り期
最初はここから始まります。
不登校はいきなり学校に行かなくなるのではなく、行ったり行かなかったりを繰り返して徐々に行かなくなっていくことが多いです。
お子さん自身も「学校に行かなきゃ」「行きたくない」「行きたいけど行けない」という葛藤が強い時期です。
- 学校に行ったり行かなかったりを繰り返す
- 朝になると体調不良になる
- 学校に行けない理由がわからない
- 学習意欲が落ちる
- 学校へ行かない日が増えていく
- 五月雨登校とも呼ばれる
我が家の場合、中学から完全不登校になったので行き渋り期は小学校時代でした
【第2段階】混乱期
登校する日より休む日が増えていく時期です。
体調不良がある場合、その頻度も増えます。
赤ちゃん返りのように親の愛情を求めることもあれば、逆に暴言や暴力が増えてしまうこともあります。
- 学校へ行く日より休む日が増える
- 心身の不調が増える
- 抑うつ状態になることもある
- 土日や夏休みなどの連休になると元気になる
- スキンシップを求める
- 暴力・暴言・大声を出す
- 部屋に閉じこもる
【第3段階】慢性期
休みが長期化していく時期です。
親子ともに疲労感が出て窮屈な感じがしたり、無気力になります。
この段階になると不登校のことを家庭だけで抱えていくことが難しくなるので、専門家の力が必要になります。
- 学校に行かないことが普通になる
- スマホやゲームに没頭する
- 家族との会話は少しずつ増える
- 勉強や学校の話になると沈黙する
- 時々、不安定になったりする
- 親も今までの疲労が重なり体調崩すことがある
【第4段階】回復期
少しずつ外に出たり、周囲とのコミュニケーションを取り始めます。
1人で外出できるようになり、学校やフリースクールなどに興味を持つ子もいます。
回復期は少し進んだと思ったら前の段階に戻り、また少し進むという流れが基本です。
回復期という言葉から「もう大丈夫!」と思うかもしれませんが、実はこの回復期が最も重要で、慎重に過ごす必要があります。
- スマホやゲームに飽きる
- 暇だと感じるようになる
- 家族や友人とのコミュニケーションが増える
- 再登校する気持ちが出てくる
- 笑顔が増える
- なかなか一歩が踏み出せない
- 踏み出してもすぐやめてしまう
- 時間がかかる
- 意見がコロコロ変わる
【段階別】対応ポイント・やってはいけないこと
それぞれの段階ごとで、親としては言いたいことがたくさんありますよね。
黙って見守ることは本当に難しいです。
私もたくさん後悔してきたのですが、ここからは不登校の段階に合わせてやってはいけないことと、対応するときのポイントを解説します。
行き渋り期の対応ポイント・やってはいけないこと
だれでも理由もなく学校を休ませることには抵抗がありますよね。
しかし行き渋りの時期は、休むという選択を持つことが大切です。
限界が来る前に、まずは学校を休むことを受け入れましょう。
休むことで再登校できる子もいます
- 「学校に行かなくてもいいよ」と伝える
- 子どもが今学校に行けないという状態を受けいれる
- 体調不良など身体症状がある場合は、病院へ連れて行く
- 子どもが自分から話すまで待つ
- 休む日が増えても大丈夫
- 無理やり学校に行かせる
- 朝、無理やり起こす
- 学校に行かない理由を問い詰める
- 学校に行かない子どもを責める
- 子どもの話を信じない
混乱期の対応ポイント・やってはいけないこと
混乱期は不安でいっぱいの時期です。
親も子どもも苦しいので、ついキツく当たったり、逆に何も言えずコミュニケーションを避けてしまう傾向があります。
親が対応するポイントとして大切なのは、安心させてあげること。
親も不安ですが、半信半疑でもいいので「大丈夫」とお子さんに伝えてあげましょう。
- 「学校を休んでも大丈夫」と伝える
- 不登校の話題に触れない
- 甘えてきたら受け止めてあげる
- 不登校に理解がない学校や身内から子どもを守る
- 体調のことを気にかけてあげる(食欲・不眠など)
- 今後について話す
- 無理やり話をしようとする
- 不登校に理解のない先生と子どもを直接やりとりさせる
- 子どもが甘えてきたときに拒否する
慢性期の対応ポイント・やってはいけないこと
休みが長期化して、親子ともに疲労がピークになります。
長期化して終わりのない不登校の日々は親にとってもストレスが強いので、倒れてしまう前に周囲や専門家に助けを求めましょう。
※第1段階から専門家に相談するのも、もちろん大丈夫です
- 親は「私が一緒にいてあげないと」という思いにとらわれないようにする
- 親も自分の仕事・趣味を大切にする
- 子どもの好きなように過ごさせる
- 子どもがやっていることに関心を持つ
- 好きなことについて会話する
- 家の中を充実させる
- 専門家に相談する
- 時間があるのだから、と勉強させる
- そろそろ動いてほしいという思いから登校を促す
- 嫌がっているのに外出させる
- 何もしない子どもを怒る
回復期の対応ポイント・やってはいけないこと
最後の段階である回復期ですが、ここでは進んでは戻るということを繰り返します。
最終段階まで来たと思っても逆戻りすることもあります。
具体的には「やりたいことを探す模索期」「気になったことを試す試行期」「自分から動き出す収束期」の3つです。
この3つを行ったり来たりしながら、子ども自身が動き出すのを待ちます。
- やりたいことを一緒に探してあげる
- やりたいことが見つかったらできる限りやらせてあげる
- 失敗しても大丈夫!失敗を受け止める
- 行動したことを認めてあげる
- 子どもの話をじっくり聞く
- 干渉はしない
- 頑張りすぎないように見守る
- 親が主導で物事を進める
- 言っていたことと違う!と子どもを責める
- やると言ったんだから続けなさい、とプレッシャーをかける
- うまくいかなかった時に失敗を責める
- 干渉する
- もう大丈夫と思って無理をさせる
私は干渉しないことが難しかったですね…
まとめ:不登校の全体図を把握して不安を減らそう
今回の記事では不登校の4つの段階と対応ポイント、やってはいけないことについて解説しました。
こちらの資料をもとにまとめています。
全体図を知っているだけでも不安が和らぎます。
期間については本当にさまざまで、「うちの子はいつまでも慢性期が終わらない…」ということもありますが、お子さんのペースで必ず成長はしています。
親も自分の楽しみを持って、不安と上手に付き合いながら毎日を過ごしていきましょう。
不登校はいつか終わります。
大切なのはその先の長い人生のために今何ができるのか、ということだと思います。
親が楽しく人生を生きることでお子さんの未来は必ず明るくなります。
このブログがそのための何か1つでもお役に立つことができたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。