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不登校は、子どもだけでなく親にとっても負担が大きいものです。
不登校の子どもをサポートする親も不安や焦りを感じないわけではありません。
また、不登校というのは解決するまで長い時間が必要です。
数ヶ月、または数年にわたり不登校と向き合っていると、ときには精神的・肉体的な疲労が溜まりうつ病を発症してしまうことも。
うつ病を発症してしまう前に、どうかメンタル対策をしてください。
知るだけでも楽になりますよ
そもそもうつ病とは
うつ病は脳の病気で、気分障害の1つです。
ストレスや体調不良などがきっかけで脳内の伝達物質のバランスが崩れ、気分や感情をうまく調節できなくなります。
その結果、精神的にも身体的にも様々な不調が出てしまうのがうつ病です。
- 気分が落ち込んでしまう
- やる気が起きない
- 眠れない
- イライラする
- 不安な気持ちが消えない
- 何をしてても楽しくない
- ぼんやりする時間が増える
- お酒を飲む量が増える
不登校の親がうつ病になる要注意ポイント
不登校はサポートする親も毎日大きな不安や焦りと闘っています。
不登校生徒は文部科学省の調査によると毎年増加。
2021年の報告では小学生で81,498 人、中学生で163,442 人、高校生で50,985 人 、合計で295,925 人の子どもが不登校状態であることがわかりました。
不登校という選択ができない子もいるので、実際にはもっと多くの子どもが悩んでいるのではないでしょうか。
そして不登校の子どもの人数と同じかそれ以上の親が、子どもの不登校に毎日悩んでいるということになります。
不登校の子どものサポートをしていると、辛く苦しい時はたくさんあります。
その中でも、特に親がうつ病発症するリスクが高いと思うポイントを解説します。
不登校になると、子ども自身が塞ぎ込んでしまったりして家族とのコミュニケーションも難しい時期があります。
そうすると親も子どものために何ができるのか、どうしたらいいのかわからなくなってしまいます。
まるで腫れ物のように我が子に気を遣ってしまう……という親も多く、そうなると自宅にいながらも常に気を張っているため親も精神的に休まる場所がなくなってしまいます。
この常に気を張っている状態が続くと、心がリラックスができずバランスを崩してしまい、うつ病発症につながる可能性があります。
子どもが不登校になったのは自分のせいだと自分を責めてしまう親も多いです。
うつ病には発症しやすい性格というものがあり、自分を責めてしまうのはうつ病を発症しやすい性格に当てはまります。
- 完璧主義
- 真面目
- 責任感が強い
- 周りに相談できない
- プライドが高い
- 周囲の評価に敏感
自責というのは完璧主義、強い責任感がある方が感じやすいです。
そうした性格を持っている方は、もともとうつ病発症のリスクが高め。
全て自分の責任だと抱え込むには限界があります。
大丈夫と思っていても、ある日突然限界を超えてしまうのです。
私も自分のせいで娘が不登校になったんだとずっと思っていました
不登校の不安の1つに、「将来が見えないこと」があります。
「学校に行かないまま大人になったら、この子はどうなるんだろう?」と子どもの将来を心配するのは親として当然です。
しかし、いくら将来が不安でも自分が子どもの代わりに学校に行ってあげるわけにはいきません。
不安に襲われても、ただ見守るしかないのです。
この行き場のない不安がうつ病発症のリスクになることがあります。
不登校の親に効果的なメンタル対策
うつ病になる理由がわかっていても、病気というのは気合いや努力でなんとかなるものではありません。
大事なのは日々の小さな積み重ねです。
些細なことからでいいので、うつ病にならないための対策を心がけましょう。
うつ病の対策は色々ありますが、今回はその中でも不登校の親におすすめのメンタル対策をご紹介します。
気分が落ち込んでいる、うつ病を発症しやすい性格かも、不登校に悩んで辛い……など、当てはまる方は試してみてくださいね。
できなくても、OK!
できない自分を責める必要はないです
子どものこと、仕事のこと、学校とのやりとり、家のことなどに追われていると自分のためだけに使う時間がなくなってしまいます。
しかし、自分のための時間はとても大切です。
リラックスできる場所でお茶をする、楽しめる趣味に没頭するなど、自分のための時間を作ってみてください。
ヨガ・瞑想・マッサージなどもおすすめです
子どものことはもちろん親が守ってあげなければなりませんが、自分自身を犠牲にして体調を崩してしまったら大事な子どもを守ることもできなくなります。
まとまった時間が取れない方は、1日30分でもいいので自分のことだけを考える時間を過ごしてみてください。
ポイントはその30分を「自分を喜ばせるためだけ」に使うことです。
誰にも話せないということは、思っている以上に自分を追い込んでいます。
不登校のことを話す相手がいないのであれば、ぜひカウンセリングを受けてみてください。
他の人に聞かれる心配もないですし、やはりプロのカウンセラーさんは話を上手に聞いてくれる人が多いです(相性はあります)
無料で相談したい時は市町村の子育て相談を利用するのもおすすめです。
その際は共感してほしい、話を聞いてほしいということを最初に伝えるといいかもしれません。
話を聞いて欲しいだけではなく、具体的な対策が知りたい方は不登校支援センターもおすすめです。
不登校専門のカウンセラーさんが初回無料で不登校について相談に乗ってくれます。
知識やテータも豊富なため、親だけではサポートできなかった部分をカウンセラーさんが一緒にサポートしてくれるので、かなり心強いです。
カウンセリングを受けるほどじゃなく「誰かと不登校について話したい」という方には、SNSや不登校親の会などで他の不登校の親とコミュニケーションをとるということもメンタル対策になります。
不登校の悩みというのは深いため、先ほどもお伝えしたとおり1人で抱え込むには限界があります。
悩んでいることについて話せる場所があると、それだけで精神的な辛さは和らぎます。
また、SNSにはたくさんの人がいます。
すでに不登校から復学した方や不登校から立派な社会人になったという方もいるので、対応策やどのような声かけが良かったか、などの情報も得られます。
少し先を経験している人と繋がったり話を聞けるのはSNSの大きなメリットです。
【我が家の体験談】心療内科へ通った話
最後に子どもが不登校になった時に心療内科へ通った時の我が家の体験談をお伝えします。
娘が中学生で不登校になったとき、とにかく毎日不安と焦りで頭がいっぱいでした。
当時は学校を休むことがとてつもなく悪いことだと思っていたのです。
泣いて嫌がる娘を「学校休みたのはただのワガママ!」「休む理由がないならとにかく行きなさい!」と無理やり引きずって怒ったこともあります。
娘は友達もいたし、いじめもなく成績も普通で部活もやっていました。
学校に行かない理由が見つからなかったことが私の焦りや不安を大きくし、やがて私は原因を自分の中に探すようになりました。
「私の育て方が悪かった」
「私がいるから娘は学校に行かないんだ」
「私がいなくなれば学校に行くのでは……」
そんな考えに囚われて、気づけば毎日消えたいと思うようになったのです。
この頃は、不登校の原因である自分がいなくなれば娘の不登校は解決すると信じていました。
消えたいと思いながらも、仕事や自分の両親のことを思うと本当に消えるわけにはいかず苦しい毎日が続きました。
仕事に追われている間は考えずに済みましたが、家に帰ると苦しくて、なんとか家事をこなすのが精一杯。
家に帰ることが憂鬱で、仕事の疲れも取れませんでした。
周囲に相談しても娘の不登校は解決しなかったので、誰かに相談することもなくなりました。
そんな時に頼みの綱だったのはインターネットの情報です。
たくさんの不登校の親のSNSや精神科の先生の専門的な意見を読み漁るうちに、不登校対応の心療内科を見つけました。
そして意を決して受診した時、最初に言われたのは、
「お母さんのケアが先です」
でした。
それからしばらく子どもではなく私が心療内科へ通院しました。
そこでわかったのは、誰よりも私自身が“自分の感情を受け止めて肯定してほしかった”ということです。
SNSを見ていたのも、同じ不登校の親として誰かと共感したかったから。
自分が悪いんだ、と自分を責める気持ちこそが何より苦しい原因でした。
カウンセラーの先生と話していくうちに少しずつ現状の見方を変えることできて、今の自分を許してもいいんだと思えた時は涙が止まりませんでした。
それからは自分の中で暴れていた不安や怒り、焦りなどの感情はだんだん落ち着いていきました。
娘のことも、「どうにかして学校に行ってほしい」という思いから「学校に行くことより娘の幸せが大事」という考えに変わりました。
この考え方の変化がとても大きかったです。
無理やり登校させることをやめて、見守ることができるようになりました。
不登校が解決したわけではありませんが、自分のメンタルが落ち着いたことで真っ暗なトンネルが少し明るくなりました。
まとめ:まずは自分を大切に
この記事では不登校の親がうつ病になる理由とおすすめのメンタル対策についてお伝えしました。
- リラックスできない
- 自分を責めてしまう
- 将来が見えない不安
- 自分のための時間を作る
- カウンセリングを受ける
- 不登校の親とつながる
不登校を解決するには長い時間が必要になることが多いです。
親が自分自身を大切にしないと、大事な子どものサポートができません。
子どものためにもまずは自分の健康を守りましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。